技術者として優秀であり会社で活躍してきた人がフリーエンジニアとなる場合には、自分の能力についてある程度の自負があることからエージェントを利用せずに自分で企業に足を運んで営業活動をすることがあります。
そういった道を選ぶと企業とのつながりを強くすることができるため、比較的安定して高額の仕事を受けられるようになるというメリットがあるからです。
しかし、その選択がフリーエンジニアとしての苦労の道になってしまうことはよくあります。
企業から仕事の依頼を受けられるかどうかは、いかに有能で付き合いやすい人物であるかということをアピールできるかという点に加えて、総合的に見て信頼関係を持つに足る人材であるかということを納得してもらう必要があります。
その信頼関係を築き始めるための試しの依頼をもらうことができるに至るまでに、少しでもポジティブな印象を与えられるよう努力しなければなりません。
些細なことがマイナスイメージにつながって信頼を得られないということもよくあるのです。
比較的盲点となるにもかかわらず、企業によっては重要視するのが事業所の所在地です。フリーエンジニアとして独立し、開業届を出した際には事務所の所在地を登録します。
その場所が東京の都心であると地方であるよりも好印象が持たれます。そういった中心地にオフィスと構えられる資産的な余力があると考えられ、それが仕事のパフォーマンスに影響すると考えられるからです。